【完全失業率 unemployment rate】
労働力人口に占める完全失業率の割合。完全失業者は、総務省総計局が行う労働力調査において「仕事がなくて調査期間中に少しも仕事をしなかった者のうち、就業が可能でこれを希望し、かつ仕事を探していた者及び仕事があればすぐつける状態で過去に行った求職活動の結果を待っている者を指す。」と定義されている。一般的に企業は景気の後退側面では雇用調整を行い回復局面では求人活動を活発化させるため、完全失業率は景気動向と密接な関係にあるが、我が国において解雇は雇用調整の最終手段とされ、その前に残業時間の削減などから行われるため、景気に対する遅行指標に分類される。このような要因も関係して他の先進諸国と比較して低いとされていたわが国の完全失業率もバブルの崩壊とともに上昇し、従来の2%で推移していたものが2003年には5%前後で推移するようになった。→労働力人口