【環境税 environmental tax】
環境の保全を目的として、環境に対する負担の大きい活動に対して課せられる税。税を課すことによって環境負担の軽減のインセンティブとする。得られた税収については、「環境破壊を防止するための歳出に充てる」「環境負担を軽減する活動に対する課税の軽減・免除の財源とする」「他の税目の課税額を低減される」といった活用方法があり、第1は目的税、第3は税収中立の実現、第2はその中間である。欧米では一般的な税になっているが、日本ではまだ本格的に導入されていない。ガソリンや高速道路利用の料金徴収は、サービス利用者に対する影響としては環境税的なものであるが、これらは環境保全を意識してないという点において環境税ではないといえる。近年になって本格化した炭素排出権の売買も、
環境税と同様の目的を持つものである。