【株式分割 stock split】
従来の1株を2株や10株に分割することであり、株式の投資単位(最低限必要な投資金額)を引き下げるための一手法である。最近、株価の乱高下につながる事例も発生した。これは、大幅な株式分割が実施された際、新株券の交付までに需給の不均等が生じたものであり、株価上昇をねらった株式分割を実施した企業もあるといわれている。これに対して、東京証券取引所は大幅な株式分割の自粛を要請し、あわせて証券業界も株式分割直後から円滑な売買を可能とする仕組みを作った。株式の投資単位を引き下げるための手法としてはほかに「マーケットにおける売買単位の引き下げ」があり、通常、「(定款で定められた)1単位の株式数の括り直し」が用いられる。「1単元の株式数の括り直し」とは定款で1単元の株式の数を定めている場合に、定款で定められてた数を例えば1,000株から100株に変更するなど、より小さな単位に変更を行うものである。