【下位市場 sub market】
製品はそれが販売される市場において、価格や機能特性によって他の製品との差異化を実現する。製品が革新的等の理由により差異性が著しく大きい場合は、従来の市場のなかに下位市場を形成することとなる。例えば、ノートPCはデスクトップ型とともにPCの下位市場をそれぞれ形成している。そしてノートPCのうちの重量が3kgを超えるものとモバイルPCとは、用途によって別の下位市場を形成している。重いノートPCとデスクトップPCは、「固定して使用する」という点では、同じ下位市場に属する製品である。またコンサートでの音楽鑑賞は、余暇市場、あるいは時間消費の下位市場であると規定することができる。下位市場をどのように規定、認識するかというのは、すぐれて戦力的な行為であり、その方法・内容によって、採用される戦略は大きく変わることとなる。→市場細分化戦略