【安定株主 strong stockholder】
短期売買を目的とせず、長期的に企業の株式を保有する株主を指す。当該企業の役員、従業員持ち株会、メインバンク、取引先、持ち合い先などが該当する。安定株主は売買差益だけでなく、配当に対する要求も少ない。この理由は、株式の保有目的が投資収益ではなく、その企業の安定的な存続にあるためである。M&Aの本格化に伴い、買収防衛の観点から安定株主の増加を求める企業が増加している。一方で、東証はTOPIXの平均株価を算出するに際し、浮動株比率を加味するようになっており、結果として安定株主比率の高い会社の株式は平均株価に参入される割合が低下することとなったため、安定株主比率の高さは株価形成上デメリットとなる。