【アップスケール化 up scaling】
小売・サービス業態や製品を高級なものにすることを指す。例えば1杯180円でコーヒーを販売していた喫茶店チェーンが、別の名称でコーヒー1杯250円のやや高級な業態を展開することがこれに該当する。アップスケール化の背景としては、ディスカウント型での競争の激化、自社のコスト上昇(の結果としてディスカウント型では利益が確保できない)、ディスカウント型での立地適地の減少あんどがある。かつて先進国では生活水準が継続的に上昇していたので、アップスケール化は市場の変化に適応していくための王道であった。しかし現在ではこのような傾向は見られないので、この施策が普遍的に有効なのはむしろアジア等の新興成長国だと言えるであろう。