【M字型カーブ M curve】
女性の労働力率を年齢別に見た場合、出産や育児によって就業を中断することの多い30歳代において労働力が低下し、20歳代と40歳代において相対的に高い労働力率を示すカーブのこと。女性の就業が出産によって中断され、育児が落ち着いたころに復帰している実態を如実に示している。他の先進諸国ではほとんど見られないが、日本や韓国において特徴的な現象である。また、晩婚化の影響や女性の働き方の変化を受け、1990年代には20歳代前半が労働力率のピークとなっていたが、2002年の厚生労働省の調査では20歳代後半が労働力率のピークとなっている。従来は出産に伴い勤務先を退職し、復職時には派遣労働者や短時間労働者として復帰するというケースが一般的であった。近年では、女性差別されることなく育児と仕事を両立できるように支援していく必要性が指摘されており、育児休業法の改正など、女性が継続的に就業できる機会の創出に国も取り組んでいる。