【株主代表訴訟 shareholder(law)suit】
株主が取締役に対して、会社の違法行為や株主に対する損害を理由に行う訴訟。取締役を監視するのは一義的には監査役(委員会設置会社では監査委員会)であり、株主はこれらに対して訴追を求めるが監査役等がこれを応じない場合は、株主が直接訴えることができる。取締役間、あるいは取締役と監査役の「馴れ合い」の結果として経営監視機能が働いていないと株主が判断した場合の対応策と位置づけることができる。損害賠償請求で原告が勝訴しても賠償金を受け取るのは会社であり、株主には直接の経済的利得はない。