【オプション option】
金融用語としては、何らかの原証券を予め定めた価格で買ったり売ったりする権利のことをいい、「買う権利」コール・オプション、「売る権利」をプット・オプションという。原証券として典型的なのは株式、金利、外為レートであるが、金利スワップなどいわゆるデリバティブに対するオプションや、株式指数などの指数に対するオプションも取引されている。標準的なオプションの価格はブラック・ショールズ・モデルで計算されるが、複雑な条件を内在し、算式で計算できないオプションの価格はモンテカルロシミュレーションなどの方法で計算される。近年リアル・オプションという概念が提唱されている。その場合のオプションは、「買ったり売ったりする権利」ではなく、「事業の実施、あるいは中止を選択する権利」というような意味である。近年の日本では、実務上、オプションのうち新株予約権の取り扱いは重要となっている。→デリバティブ、ブラック・ショールズ・モデル、リアル・オプション、新株予約権